不動産で物件を探していると、他の物件よりも不自然だと思えるほど好条件の物件が掲載されていることがあります。これはお客を集める為の釣り物件である可能性があり、これにひっかかると時間を無駄にする恐れがあるので見極める必要があります。
なぜ釣り物件がある?割合は少なくても釣り物件には注意!
釣り物件とはおとり物件とも呼ばれる架空の物件であり、5件に1件の割合で釣り物件にあたる可能性があるだけでなくインターネットだとその割合は確率が上がります。特に初期費用を安く抑えたいといった好条件の物件を探している人ほど、釣り物件の情報が提示される可能性があるでしょう。
釣り物件が少なからず存在する理由は、不動産業者の成功率を高める為です。成功率を高める為にはお客が来なければならないので来店率を上げなければなりません。お客にとって不動産に掲載されている物件の中に気になる物件があれば情報を聞きたくなるかもしれません。中には本当に実在する物件があるかもしれませんが、不動産側からすればどんな方法でも良いので来店率を上げる為に釣り物件を掲載しているのです。
釣り物件を見分けるポイントとは?不自然な好条件は怪しい!
不動産に掲載されている可能性がある釣り物件を見極めるには多くのポイントがあります。たとえば駅近で相場よりも圧倒的に安い価格、築年数もあまり経っていないのに敷金礼金が無料といった物件があります。ここで知っておきたいのが、不動産に掲載されている物件は基本的に値崩れしにくく、訳あり物件でもない限り極端な値崩れはあり得ないということです。実在する物件の中には家賃が相場よりもかなり安い掘り出し物件である場合、必ずといっていいほど理由があるのでなぜ安いのか質問した方が良いでしょう。
家賃の相場は不動産のサイトで調べることが出来るので、事前に家賃の相場を調べてから物件をチェックすることで釣り物件かどうか判断出来るかもしれません。
取引様態や詳細な情報が掲載されているかなど、ポイントがある?
釣り物件を見分ける為には不動産取引の様態を調べるのも大切です。取引を行う際には宅建業法によって大家との関係性を必ず提示しなければなりません。インターネットでは主に貸主、代理、仲介元付、仲介先物と記載されている場合がありますが、仲介先物と表示されていれば釣り物件の可能性が高くなります。仲介先物は大家と不動産屋の間に立つ間接的な立場にあるので大家とは関わりがあまりありません。貸主や代理、仲介元付は大家と直接関係があるので釣り物件である可能性は低いでしょう。
また、建物の名前や住所が最後まで掲載されていないケースもあります。建物の名前が記載されていなかったり住所が最後まで掲載されていない場合は釣り物件を疑いましょう。