マンションの頭金は最低これぐらいは用意したいというラインは?
マンションを購入する時に気になることの一つにローンの金利という人も多いでしょう。ローンは便利なものですが、金利のことを考慮しないと借りたお金以上にかなりの利息を払うことになります。利息の支払いを減らすには頭金の適切な割合の相場を知り、できるだけ頭金を多く用意しましょう。
フルローンは大変に危険
マンションの頭金の相場を考えるならばまずフルローンだとどれくらいの支払いになるかを考えましょう。ローンの金利が高いならば極力頭金の割合を増やしたほうが結果的に支払う総額はかなり減りますし、逆に金利が低いならばフルローンでもあまり影響はないかもしれません。
2016年時点で日本国内の金利を見るとマイナス金利が導入されており、各社の住宅ローンも大変金利が低くなっています。だからといってフルローンは大変危険と言えるでしょう。変動制金利を導入している場合は、今後金利が上がれば支払総額も飛躍的に上がってしまいます。また頭金がないということは審査も通りにくいのであまりよい物件も買えません。安定した支払い能力がないと見なされてしますので、良い物件が欲しいなら頭金を用意しましょう。
マンションの購入後もお金はいろいろかかる
マンションで頭金がなく、ローンの割合が多くなると金利分の支出が多くなります。それ以外にもマンション住まいの場合は多くの定期的な支出があります。まず一戸建てと違って駐車場が基本はないので、建物内にある駐車場の代金を支払って車を持つことになります。その他にもマンションの管理費や修繕積立費も毎月かかるお金です。特に積立修繕費はマンションが古くなるに従ってどんどん費用が増加していきます。
こういったマンションならではの支出を計算に入れておかないとローンの返済が大変苦しくなってしまいます。もしローンが返済できなかったら家を手放す羽目に陥ってしまうので、頭金相場を知って用意し極力毎月のローンの返済額は抑える必要があります。
頭金に2割は欲しい
それでは、マンションの頭金として最低限の相場はどの程度なのでしょうか。結論からいうと、2割以上、できれば3割は欲しいところです。金利は現在残っているローンの総額に関して加算されるものなので、同じ金利2%でも3000万円と4000万円では年間20万円も違ってきます。これが35年のローンともなると1000万円近い支払いの差になるのです。定年を考えると35年かけずにもっと早めにローンを完済したい人も多いでしょうが、金利分が大きいとなかなか返済の元本が減っていきません。頭金を用意できれば金利もかなり減らせる効果があるので、最低限2割の頭金を用意できれば返済も楽になりますし、ローンの審査も通りやすくなります。